アロマ、コーヒー・・・。認知症と出会って得たものとは。

姉が精神保健福祉士としてトラウマケアの仕事をしていることもあって、トラウマに関する文献の翻訳などに駆り出されることが多かった。(実際に今もブラック人脈のナルシシストとの向き合い方を書いた英語の本を読んでいる)

6年前に発生した東日本大震災で多くの方がトラウマを負って苦しんできた。自分たちも福島の仲間に声をかけられてお母さんたちの心のケアの活動をしていた時期があった。そんなときにあるワークブックと出会った。アメリカの女性受刑者のために書かれた「Trauma in life」だ。

女性たちが体験した薬物、レイプ、DV、暴力など、一生ぬぐえないキズ。そのトラウマと向き合いながら、新しい暮らしを手にするための道筋がそこに書かれている。

そのワークブックに目を通すと何か特別なことが書かれているわけではない。トラウマのことを見つめることからスタートして、オシャレやコミュニケーションをあたり前に楽しむ暮らしをとりもどすことが書かれている。

そのなかで印象に残ったのが、「何かを失った代わりに、何かを与えられたのでは?」と問いかけるセクションだ。すごく大変な人生のなかでも何かきっと違ったものが与えられている。そんな風に人生を見つめなおすのだ。

このワークブックを翻訳してから、自分のなかにもそうした意識が芽生えるようになった。何かが失われた代わりに何かが与えられている。そんなことを考えて日々を送るようになった。

そして、母の見守りを中心にした暮らしにチェンジした今、自分はこれまでのようにエネルギッシュにNPO活動をすることができなくなった。その代わりに与えられたものがあるはずだ。

そうして考えてみると暮らしのなかのほんのちょっとしたことが変わった。認知症に香りが良いと聞いて、自らコーヒーを淹れ、アロマの取り組みをしてみるようになったのだ。

すると家のなかに「香り」がある喜びに気づくようになった。次はこのコーヒーを選んでみるか、あのアロマにチャレンジしようかと視野が広がってくる。

社会貢献型の暮らしをしていると、自分のカラダのメンテは後回しになりがちだ。自分は母のおかげでコーヒーとアロマという趣味を手にした。母の認知症にも効果を発揮して欲しいと思うが、自分の認知機能を下げないための良い習慣を手にすることになったとも言えるのかもしれない。

人生は本当に不思議なものだ。

においと認知症の関係、研究進む

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