認知症の母が紡ぐファンタジー

最近の母はつなぎ止めた記憶をベースに物語をつくる。そうなると全く事実と異なるファンタジーができあがる。
昨日は施設に入った父を見舞い、帰り際に父に帰っていいかと訊ねる。すると父は首を横に振ったかのような素振りを見せる。まだいて欲しいよねというと首を縦に振ったような素振りを見せる。
それを見ていた隣の入所者の方がもらい泣きし、母と二人で涙を流す。
僕らが誰かさえわからない父。首を振ったか、振らなかったか。それもまた微妙だ。
でも、こんな風に家族の温かい交流の記憶ができあがった。さてそれが次にどんな物語として熟成するか。
これはこれでまさにパラレルワールドのファンタジーとして見守りの日々をちょっと癒してくれることではある。

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